再び雨が降ってきました。
大津宿から京都に向かうには逢坂を越えます。
前方のガスに煙る山の左側になります。
では、出発しましょう。
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コースは緩やかな上り坂です。
京阪京津線の踏み切りの向こうに蝉丸神社の下社(関蝉丸神社)があります。
琵琶法師蝉丸が祀られる音曲芸能の神社です。
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坂の途中に逢坂の石標がありました。
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坂道は国道1号線と合流して、しばらく京阪電車の線路沿いに進みます。
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坂道を進むと蝉丸神社の上社があります。
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雨の降る逢坂の道をのぼっていきます。
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坂道を上りきったところに逢坂の関跡と常夜灯がありました。
ここで国道1号線と旧東海道が分岐します。
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逢坂の関跡を過ぎると坂道は下り坂になります。
広重の「大津」は、この辺りの風景を描いたといわれています。
こちらでは有名な食堂がありますので立ち寄ってみましょう。
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途中休憩ポイントがなく昼食抜きで歩いていたのでお腹ペコペコです。
こちらの看板料理は鰻(やりました♪)
蒲焼と玉子焼きのお重をいただきました。
ウマイウマイ♪
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食事が済んでウオーク再開です。
雨が止みました。
歩道橋から今まで歩いてきた道を振り返ります。
逢坂を国道1号線が走ります。
私が歩いてきたのは線路左側の旧東海道。
これから国道1号線を歩きます。
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国道1号線を歩いています。
道は山間を縫うように走っています。
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国道1号線から分かれてしばらく歩くと山科の追分にやって来ました。
右が旧東海道、左が大坂に向う伏見街道になります。
当時、幕府は大名が公家に接近するのを嫌っていたため、
参勤交代などの大名は伏見街道で大坂に抜けたといわれています。
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山科の追分を過ぎて旧東海道を歩いています。
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京都市に入りました。
歩き旅の舞台は滋賀県から京都府に移りました。
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ある店先を見ると鏡餅が売られています。
お正月が近いと現実世界に引き戻されます。
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旧三条通り、京阪四ノ宮駅近くで六地蔵の石碑を見つけました。
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地下鉄山科駅に来ると街が賑やかになってきます。
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旧三条通りを歩いています。
まもなく、現在の三条通りと合流します。
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途中、五条の別れ道の道標がありました。
「右ハ三条通、左ハ五条橋」と刻まれています。
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三条通りを抜けると路地裏のような細い道に入ります。
ここが旧東海道とのこと。
先に進みます。
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旧東海道は山に向って伸びています。
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上り坂を上がって行きます。
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本当にこの道で正しいの?と思えるような細い道を抜けると
現在の三条通りである国道161号線に出ます。
この道を歩けば、やがて三条大橋に到着します。
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上の国道に出た所は広場になっており、ご覧の車が設置されています。
その昔、このような車を牛に引かせて物資を輸送していたそうです。
しかしながら、道がぬかるむと、牛車の通行も難航を極めたとか。
そこで車輪用の溝を切った石を敷設したそうです。
「車石」といわれるもので、大津から逢坂を通り三条大橋まで敷設されていたそうです。
ここに敷かれている石が車石です。
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三条通りの坂道を下っています。
前方に京都の山々が見えています。
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坂道も終わり三条通りを一直線に歩きます。
三条大橋はもう目の前です。
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途中、三条通りの石標がありました。
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白川に架かる白川橋を渡っています。
この川と周囲の風景が溶け合い、京都らしい風情が感じられます。
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三条大橋に到着しました。
私の歩き旅もここが終着です
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三条大橋と鴨川の画が広重の「京師」です。
現代の三条大橋は、観光客と行き交う自転車などでとても賑やかです。
私は、河原にとどまって、しばらくこの風景を眺めていました。
今夜はすぐ近くのホテルに一泊して明朝帰宅します。
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翌朝、再び三条大橋を訪れました。
自分の中で、この先に伸びる東海道へのわだかまりがあります。
当時、東海道は天下の台所である大坂まで延びていたといわれています。
大坂に至る伏見宿、淀宿、枚方宿、守口宿を加えた東海道五十七次。
いつの日かこの道も完歩して、私の東海道を完結させたいと思います。
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あとがき
おかげ様で東海道五十三次を無事に完歩することができました。
昨年の4月28日に日本橋を出発して、機会あるごとに歩き続け、
延べ8回19日をかけてここまでやって来ました。
風景を楽しみ、食を楽しみ、そして何よりもウオーキングを楽しんで歩いてまいりました。
歴史に関する知識はガイドブックなどから得た浅いものですが、
旅を楽しんだという点においては、たいへんに満足しております。
東海道を完歩した瞬間の感慨というものは、正直なところ何もありませんでした。
目的を果たしたというよりも祭りが終わったような一抹の寂しさがよぎるだけです。
時間が経てば、思い出と共にさまざまな感慨が湧き上がってくると思いますが、
記憶や心情は時間の経過と共に変化しますから、
今この瞬間の気持ちでこのレポートをまとめたいと思います。
つたない歩き旅のレポートでありましたが、
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
2008年1月5日
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