東海道五十三次歩き旅11日目 浜松宿−二川宿
2007年10月7日





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第3次ウオークの2日目は、昨日のゴール浜松駅からスタートします。
浜松の朝は爽やかな青空。陽射しが暑くさえあります。
でも気になるのが今日の天気です。
天気予報では西から天気が崩れ始め、東海地方も夜には雨になるとのこと。
ゴールまでなんとか降らないでほしいものです。
どこからともなく漂ってくるキンモクセイの香りが
ウオークの疲れを癒してくれました。

浜松に着いたのは昨日の夜。
暗くては風景などを楽しむことはできません。
そこで、今朝は浜松城を見学してから旧東海道を西へ向うこととしました。
浜松の中心街を抜けると旧東海道はほぼ一直線に西に伸びています。
この道が途切れるところが浜名湖。舞坂(舞阪)宿にたどり着きます。




今日は浜松駅からスタートします。
青空が広がる爽やかな朝です。





浜松城公園には浜松城の天守閣がそびえます。
ここは若い頃の家康が居城していました。





浜松宿の本陣跡です。
浜松宿には本陣が6つあったと言われています。





浜松の市街を歩いています。





この道をひたすら西へ歩いて行きます。
お、新幹線が来ました。





一里塚跡の石標があります。





街道には所々立派な松が植えられています。





「従是東浜松領」と刻まれた領界石が植え込みの中に立っていました。
浜松領もここまでです。



舞坂宿に近づくと立派な松並木が伸びています。
ここを歩けばまもなく舞坂宿に入ります。
ここには脇本陣が再現されており、内部を見学することができます。
そして旧東海道は浜名湖に突き当たります。




見事な松並木を歩いています。





松並木を抜けると「浪小僧」の像があります。
海の底に住む浪小僧が天気が悪くなることを知らせてくれる
という逸話があるそうです。





舞坂宿にやって来ました。
ここは、舞坂宿の見付石垣です。
当時はここに見張所あったそうです。





趣のある街並みを歩いています。





本陣跡は石標として残っています。





脇本陣が資料館として再現されています。
中に入ってみましょう。





一番奥が貴賓室と言いますか、殿様が利用した部屋だそうです。
係員の説明では、昨日ここで落語会があったそうです。





浜名湖に出てみました。こちらは漁港です。
広重の「舞坂」は、ここからの風景と言われていますが、
広重の創意が含まれており、実際とは異なっているようです。





ここは、大名などの船着場であった北雁木です。
今は上の写真のように漁港になっています。





北雁木近くから見た浜名湖の風景です。





アップでもう一枚。



当時、舞坂宿から次の荒井(新居)宿までは陸路ではなく、浜名湖を船で渡っていました。
その距離約一里。帆掛け舟などでのんびりと渡って行ったのではないでしょうか。
現在は橋が架けられているため、現代の旅人は歩いて荒井宿に向います。
しかし、せっかくの機会です。昔の旅人の気分に浸りたくて、小さな船をチャーターして
荒井まで湖面を渡ることにしました。
ただ、現代の船はエンジンで進みますから、のんびりとした雰囲気に浸る間もなく、
あっと言う間の船旅でした。




さあ、出発です。





東海道線の鉄橋をくぐります。





対岸の奥まった所が荒井宿です。
広重の「荒井」である「渡舟の図」は、
この付近の風景だったのかも知れません。





新居の船着場に到着しました。
昔、ここは浜になっていたのでしょうか。





浜名湖で分断されていた旧東海道は、荒井(新居)の関所跡から再開します。
ここは、現存する最古の関所と言われています。





街道沿いに旅篭「紀伊国屋」があります。
内部を見学することができます。





本陣跡の石標が道路標識と一緒に並んでたたずんでいます。



荒井宿を抜けると、松並木が美しい旧浜名街道を一路西に歩いて白須賀宿へと向います。
この辺りは、右手に山、左手に田畑と遠くに遠州灘の防風林を見ながら歩いて行きますが、
街中とは違い、とても落ち着いた風景で、気持ち良く歩くことができます。
そして、汐見阪(潮見坂)を上ると白須賀宿に到着します。




旧浜名街道を一路西へ。





松並木がどこまでも続いています。





田畑を見ると彼岸花が赤い絨毯のようです。





こちらでは稲の刈入れが終わったようです。





ここは白須賀宿の下に位置するところです。元白須賀はこの辺りでしょうか。
当初、白須賀宿は坂の下にありましたが、津波の被害により坂の上に移ったそうです。
東海道中膝栗毛の白須賀宿は、旧白須賀(元白須賀)宿と言われています。





汐見阪(潮見坂)を上って白須賀宿へと向います。





汐見阪を上っています。





汐見阪を上り切ると無料休憩所の「おんやど白須賀」に到着します。
こちらでは各種資料や無料のお茶などがいただけます。
私もここで休憩です。





木々の間から遠州灘が見えます。
ここが広重の「白須賀」です。
晴れていれば海の青が際立ったことでしょうね。





白須賀宿の街道を歩いています。
趣のある風景です。





白須賀宿の本陣跡です。
石標と説明パネルが設置されています。





趣のある街並みを歩いています。
この先で国道一号線に合流します。



白須賀宿の街並みを抜けると小さな川に出ます。
ここは、静岡県と愛知県の県境となる境川です。
広大な静岡県を8日間で歩き抜くことができました。
そして、国道一号線をひたすら西に歩き、日没後に本日のゴール二川宿に到着しました。




ここは、白須賀の街並みを抜けてすぐの野原の風景です。
アングル的に苦しいのですが、広重の「二川」はこの辺りの風景だったそうです。





ここは、静岡県と愛知県の県境になる境川です。
ここを越えれば長かった静岡県から愛知県に入ります。





愛知県に入りました。
国道1号線を二川宿へと歩いて行きます。





このような景色が続く道を二川宿へと歩いています。





途中刈入れ前の稲を撮ってみました。
実りの秋ですね。





二川宿の手前で東海道線と新幹線に合流しました。
これから国道1号線を離れて二川宿を歩きます。





日没を過ぎて二川宿に到着しました。





暗くてわかりにくいと思いますが、
趣のある街並みを歩いています。





古い建物が並びます。





こちらは本陣跡。資料館にもなっています。
内部を見学したかったのですが、時間が遅すぎました。





すっかり暗くなってしまいましたが、JR二川駅に到着しました。
今回の歩き旅はここまで。
次回は、ここからスタートします。