東海道五十三次歩き旅4日目 小田原宿−三島宿
2007年5月1日





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 今日は、小田原宿から箱根宿を越えて三島宿まで歩きます。
 「箱根の山は天下の険」といわれるように急峻な坂道が続きますが、ゆっくりとマイペースで歩けば、決して登れない山ではありません。
 良い天気が続いたゴールデンウイークも、今日は昼頃から雨が降るとの天気予報です。
 どうせ雨に降られるなら、できるだけ坂道を登ったところでと思い、いつもよりも早く小田原宿を発ったのですが、箱根旧道を登り始めて早くも雨が降り始めました。
 こんな天気でも箱根路を登るハイカーが大勢いらっしゃるのには驚きました。

 時に強い風が吹き、時に土砂降りに見舞われながらも無事に芦ノ湖に到着。
 雨に濡れた新緑の箱根路は、また違った趣がありますね。




昨日のゴールである小田原城銅門を出発します。





国道一号線の箱根口付近を歩いています。
怪しげ雲がたちこめています。





途中、妙にクラシックな看板を見つけました。





市街地を抜けると緩やかな上り坂が始まります。





左手に早川の流れを見ながら歩いています。





国道一号線を一路箱根へ。
正面に箱根の山々がそびえています。





箱根町に入りました。





国道一号線と別れ、早川に架かる三枚橋を渡ります。
これから箱根旧街道を歩きます。





箱根旧街道を歩いています。
これから本格的な上り坂になります。





旧街道沿いには温泉旅館が建ち並びます。





緑が深くなってきました。
歩道のない道は、登り車線の路肩を歩くのが安全ですね。
下り車線は車も飛ばしてきますし、
見通しの悪いカーブでインをついて車が走ってくると、かなり危険です。





須雲川沿いの集落を歩きます。





箱根の奥深くに入ってきました。
目に鮮やかな新緑を楽しみながら歩いています。





寄木細工で有名な畑宿に到着。
ここは小田原宿と箱根宿の間宿であったところです。
雨が本格的に降っています。





畑宿の休憩所で雨宿りも兼ねて小休止。
ここは箱根ウオークのときにいつも利用しているお馴染の場所です。





旧街道の石畳が雨に濡れて滑ることいったら。
今回は石畳を避けて車道側を歩くこととします。





神奈川県側は箱根東坂とよばれ、
静岡県側の西坂と比べて急峻な坂道が続きます。





写真では緩やかに見えるかもしれませんが、結構急な坂道を歩いています。





こんな立札が設置されています。





樫の木平に到着。
箱根の山々が雨に霞んでいます。





上り坂もピークに近づき、甘酒茶屋で一服します。
ここまで来ると芦ノ湖まであと少しです。





お店の中はこんな感じです。
良い雰囲気です。
実は私の隣でストーブが焚かれています。
今日は涼しいというより寒いくらいです。





こちらで名物の甘酒と安倍川もちをいただきました。
美味しかったですよ。





休憩を終えて再スタートです。
お玉が池の前を歩いています。





芦ノ湖に到着しました。





今日の芦ノ湖はご覧のとおり。
厚い雲に遮られて富士山を見ることはできません。





芦ノ湖沿いに通る旧街道の杉並木を歩いています。
晴れていれば気持ちの良い木陰を作ってくれることでしょう。





芦ノ湖から旧街道の石畳を歩きます。
この道は、向坂、赤石坂、釜石坂、風越坂、挟石坂と続き、やがて箱根峠に出ます。





箱根峠の道の駅から見た芦ノ湖の風景です。
雨が段々と弱くなってきました。





ここは、現代の箱根路で最も危険なところかも知れません。
ここは、箱根新道と国道一号線の合流・分岐地点で、
横断歩道や歩道橋がないためハイカーはこの道を横断しなければなりません。
車の往来が激しい2道路4車線を全力ダッシュで渡ります。



小田原から箱根に向けて歩くと芦ノ湖の手前で一旦下り坂になりますが、
芦ノ湖を過ぎると再び上り坂が現れます。
ここを登れば箱根峠のピーク地点。標高八四六米の標識を過ぎると静岡県に入ります。
上り坂はここまで。現代の旅人も思わずニンマリです。
ここから先は箱根西坂。三島まで緩やかな下り坂が続きます。
でも距離が長い。歩いても歩いても下界がなかなか近づいてきません。
箱根峠を過ぎると雨がピタリと止み、雨具を片付けて身軽な姿で快調にウオーク開始です。




ここは箱根峠の標高846メートル地点。
息が白くなるほどの寒さです。
面白いもので箱根峠を過ぎてから雨がピタリと止みました。





箱根峠を過ぎてからは三島宿まで下り坂が続きます。
ここは箱根西坂。緩やかですが、長い坂道が続きます。





当時、ここには接待茶屋があったそうです。





少し石畳の旧街道を歩いてみます。





雨が止んだとはいえ、石畳は滑りますね。
箱根の人足は上りよりも下りの方が料金が高かったと聞きますが、
確かに下り坂で滑りやすいのは危険です。





三島市に入りました。





山中城址を見学します。
ここは本丸跡であったそうです。





箱根西坂を歩いています。





西の空が晴れてきました。





上の風景をさらにアップで。
幻想的な風景です。





こちらは水墨画のような風景です。





ここは富士見平です。
晴れていれば正面に富士山が見えます。
雲がたちこめている中で、富士山の裾野が見えています。





ここは、西坂の一番の難所「こわめし坂」です。
「こわめし坂」の名の由来は諸説あるようですが、
ブレーキをかけて歩くよりも転がるように走った方が楽な下り坂です。





猫がいる西坂の風景を撮ってみました。





下界に下りてきました。
富士山の裾野が見えています。





松並木と一里塚跡が整備された歩道を歩いています。
もうすぐ、三島の街中に入ります。





旧東海道は三島の街中を通ります。





晴れていれば素晴らしい眺望なのですが…





三嶋大社に到着。
おかげ様で無事に箱根越えを成し遂げました。
明日はここからスタートします。





アフターウオークは三島名物のウナギで。
美味しかったですよ。