東海道五十三次歩き旅10日目 掛川宿−浜松宿
2007年10月6日





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残暑が厳しかった9月を過ぎ、10月に入ると秋の涼しさがやって来ました。
まさにウオーキングの季節の到来です。
私も涼しい風に誘われて第3次歩き旅を始めます。

今回のスタートは、第2次ウオークのゴールである掛川宿です。
今は秋の祭礼の季節。
ここ掛川に限らず、各所で賑やかな祭礼行事に出会いました。
街道筋の家々の玄関先には御祭禮の提灯や軒花が飾られています。
やがてコースは松並木となり、原野谷川を渡ると袋井市に入ります。




朝一番の新幹線「こだま」で掛川にやって来ました。
前回の歩き旅のゴールである掛川城からスタートします。





掛川宿の本陣跡がパネルで残ります。





各町内ごとでしょうか。屋台(山車)の準備に余念がありません。





掛川駅近くの旧街道には露店が開店準備中。
これからこの道を西へと歩きます。





家々の軒先には、御祭禮の提灯と軒花が飾られています。





趣のある街並みの中を歩いています。





倉真川(くらみがわ)に架かる大池橋に来ました。
ここが広重の「掛川宿」です。





アングルを変え、望遠で背景を大きくしてみました。
広重の「掛川宿」に登場する背景の山は、
秋葉信仰で有名な秋葉山といわれています。
少し広重に近づいたでしょうか?
広重の版画には背景を大きく描く特徴がありますね。





大池橋を渡り、しばらく歩くと屋台に出会いました。





袋井宿まで7km弱です。





松林が現れました。
なんとも趣のある風景です。





松林が続いています。
とても気持ちの良い道です。
行書版の袋井宿を彷彿とさせる風景です。





松と田畑の緑の中にある彼岸花の赤色が、風景のアクセントになっています。



掛川宿から松並木を歩くとやがて原野谷川を渡ります。
原野谷川を渡ると袋井市に入ります。袋井宿まであと少しです。
袋井宿は、江戸日本橋からも京都三條大橋からも27番目の宿場。
東海道のどまん中の宿場です。袋井宿にはどまん中が溢れています。
私も第1回どまん中ふくろいツーデーウオークでお邪魔して以来1年ぶりの訪問。
なつかしい風景ばかりです。




原野谷川を渡ります。
この川を渡ると袋井市です。
この川の先には袋井宿があります。





袋井に入りました。
富士浅間宮の赤鳥居が出迎えてくれます。
どまん中ふくろいツーデーウオークでもここを歩きます。
昨年歩いたときの懐かしい風景がよみがえります。





ここは、久津部の一里塚跡です。
江戸から60里の地点になります。





どまん中東小学校(袋井東小学校)の前を歩きます。
さらに西側にはどまん中西小学校(袋井西小学校)もあります。





袋井の待つ並木を歩きます。





東海道どまん中茶屋に到着しました。
ここでお茶をいただきながらお話を伺うと
少し前に横浜の旅人が立ち寄ったとのこと。
偶然とは言え驚きました。





どまん中茶屋近くの鰻屋で燃料補給です。
こちらでは有名店とのことで一度食べてみたいと思っていました。
昨年も立ち寄ったのですが満員で食べられませんでした。
1年ぶりに念願がかないました。
鰻は蒸しが軽めでとても美味しかったですよ。





袋井宿の街道を歩いて行きます。





ここは東本陣公園。
本陣跡が公園として整備されています。





袋井宿の西の玄関である御幸橋を渡ったところです。
広重の袋井宿はこの辺りの風景だったのでしょうか。



袋井宿を発って見附宿へと歩いて行きます。
途中、旧東海道で道に迷ってしまい、痛恨のタイムロス。
地図は持っていますが、そもそも現在位置がわからなくては話になりません。
近くに人もなく、目標物もな困りました。
そこで携帯電話のGPS機能を使って現在位置を割り出し、
唯一の目標表示である国道一号線にたどりつくことができました。




江戸から61里、旧木原村付近を歩いています。
ここには家康と信玄が戦った古戦場があります。





旧木原村の許禰神社に立ち寄りました。





こちらには徳川家康の腰掛岩があります。





国道一号線を右に折れ見附宿に入ります。
実は、このかなり手前で道に迷ってしまい、
地図を見ても現在地がどこだかわからなくなってしまいました。
そこで携帯電話のGPS機能で現在地を割り出し、
なんとか国道一号線にたどり着きましたが、
旧東海道を少し端折ってしまいました(残念)。




見附宿の東木戸跡です。
ここが見附宿の東の玄関になります。





街道筋を歩いていくと旧見附小学校があります。
明治8年に建てられた現存する日本最古の小学校の校舎です。
よく見ると石垣と鬼瓦を用いた洋館風の建物です。
外国文化を積極的に取り入れた明治時代の気概を感じる建物です。





こちらは脇本陣跡です。





ここで姫街道と分岐します。
この街道は御油宿まで繋がるもので、
荒井(新居)の関所の女改めを嫌った女性たちが
多く利用したことが名の由来とか。





西木戸跡です。
ここで見附宿を抜けました。





遠江国府の府八幡宮です。
今日は府八幡宮の祭礼の日。
各所で賑やかな山車を見ることができました。





山車が進んでいきます。





こちらにも。





天竜川の河川敷に出ました。
左が天竜川橋、右が新天竜川橋です。
歩道があるのは右側。
これから天竜川を渡ります。





日没近く。天竜川が夕陽色に染まります。
広重の「見附宿」はこの天竜川の船渡しの風景を描いています。





夕陽色がはじける川面を撮ってみました。





街並みが夕陽色に染まります。



天竜川を越えて、暗くなりかけた旧東海道を一路浜松宿に向います。
ガイドブックによると掛川宿から浜松宿までは32km弱とのことですが、
実際にはもう少し距離がありそうです。
また、途中で見学などしていると時間の過ぎるのがとても早く感じます。
そんなこんなで浜松宿に入ったときにはすっかり暗くなっていました。
とりえあえず宿に直行して、浜松宿の散策は明日とします。




暗くなりかけた旧東海道を浜松宿へと急ぎます。





浜松宿への道沿いでも各所で祭礼が行われていました。
途中ライトアップされた山車に出会いました。
シャッタースピード1/3秒手持ち。
手ブレ防止機能がついていればこその写真です。





浜松の中心部にやって来ました。
ここは馬込川です。
この川を渡ると高層ビルが建ち並ぶ風景に一変します。





旧東海道を離れ、JR浜松駅にやって来ました。
今夜はこの近くのホテルに宿泊し、
明日はここからスタートします。