東海道五十三次歩き旅7日目 興津宿−岡部宿
2007年5月4日





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4/28から歩き続けた私の旅も今日が最終日となりました。
天気も上々。気持ちの良い朝です。
今日で7日目ですが、毎日十分に睡眠をとっいるためか、疲労が翌日に残ることなくとても元気です。
今日は、昨日のゴールであるJR興津駅から出発です。
興津宿から江尻宿まで一里三丁(約4.3km)。
まずは国道一号線を清水へと歩き、細井の松原跡から旧東海道を歩いて江尻宿に入っていきます。




天気も上々。気持ちの良い朝です。
興津駅を出発します。





国道一号線を江尻へと歩いて行きます。





国道1号線のキロポストです。
ここは日本橋から166km地点。
私はもっと歩いていますね。
何度も道を間違えてますから(笑)





国道一号線沿いにある清見寺(臨済宗)の前を歩きます。
この寺は、若い頃の徳川家康が勉強したところで、
朝鮮通信使の接待場所としても使用されたそうです。





国道一号線を江尻へと歩いています。



 江尻宿は今の清水です。
 清水港の名物は〜♪ と港町で有名な清水ですが、旧東海道は内陸部を通るため、街道筋から海を見ることはできません。
 宿場町跡の商店街を抜けて、有名な追分羊羹のお店に立ち寄り、お茶と羊羹をいただいて小休止。
 その後、JR草薙駅付近の住宅地で道に迷いウロウロしていると、同じ匂いのするウオーカーを発見。
 多分、その方も東海道を歩いておられるのだろうと思ってついて行くと、見事に府中宿に通じる道に出ることができました。
 今回の歩き旅では、地図も標識も当てにならないときには、腕時計に付いた電磁コンパスで方角を確かめながら歩きました。
 地図とコンパスでちょっとしたオリエンテーリングです。
 それでも道に迷うのですから、自分自身が一番当てになりませんね(笑)




細井の松原の跡です。
ここで国道一号線から分かれて旧東海道を歩きます。





説明パネルを撮ってみました。





江尻宿の街道筋を歩いています。





手作りの高札です。





江尻の宿場町は商店街になっています。





稚児橋を歩いて巴川を渡ります。
この河口に江尻の港町が造られていたそうです。





江尻宿から府中宿へ歩いています。





追分羊羹のお店にやってきました。
ぜひ立ち寄ってみたいと思っていたお店です。





ここで追分羊羹をお土産に買い、ちょっと一服。
暑い陽気の中で出されたぬるめのお茶と冷たいオシボリに心遣いを感じます。





追分とは街道の分岐点のこと。
当然、各地にあるわけですが、
ご当地の追分になる金谷橋を渡ります。





追分の説明文です。





JR草薙駅と東静岡駅の間の線路沿いにある旧東海道の記念碑です。
操車場建設に伴って分断された旧東海道を偲ぶために建てられたものです。



 府中宿は、かつては駿府城下、今は静岡県の県庁所在地である静岡市葵区にあります。
 静岡の中心地だけあって、街はとても賑やかです。
 今日は商店街でサンバカーニバルが開催されるとのことで、大勢の人が繰り出しています。
 沼津ではこいのぼりフェスティバル、由比では桜えびまつりなど、行く先々でお祭りに出会うなんて、まるで水戸黄門みたいですね(カ、カ、カ、カ、笑声)




街が賑やかになってきました。





ビルも増えてきました。





駿府城址のお堀を歩きます。





商店街では、これからサンバカーニバルが開催されるとか。





サンバ、サンバー♪
すみません。こんな写真しか撮れませんでした。





ちょうどお昼どき。
他の皆さんと同じように道路に腰を下ろしてお弁当をパクつきます。
イベリコ豚(初めて食べました)のお弁当と静岡おでんですよ♪





繁華街を抜けて新通を歩いています。
ここで名物のわさび漬けを買い、安倍川へ向います。





安倍川橋の手前にある有名な安倍川もちのお店に来ました。





ここで一服
何はともあれ安倍川もちです。





安倍川に出ました。





安倍川を渡り、西側から見た風景です。
広重の「府中宿」は、この辺りからの景色を描いたと言われています。





旧東海道を丸子宿へ歩いて行きます。



 府中宿から丸子(鞠子)宿まで一理半(約6km)。
 安倍川を渡り旧東海道を進むとほどなく丸子宿に到着します。
 ここは国道一号線が別に通っているので、街道筋には昔の面影が残っているようです。
 そして、陽が傾きかけた丸子宿を岡部宿へと歩いて行きますが、ここで痛恨の大失敗。
 肝心なところでまた道を間違えてしまいました。
 正規ルートに戻って岡部宿に着いたときにはすでに暗くなっていました。
 
 


丸子宿に入りました。





江戸時代以前?の丸子宿の絵です。





こちらでは、多くの軒先で屋号を掲げています。





本陣跡です。





有名なとろろ汁のお店です。
広重の「丸子宿」もこの絵ですね。





岡部宿へと歩きます。





岡部へと歩いていますが、この後、思いっきり道を間違えてしまいました。
急いで正規ルートに戻ります。





なんとか岡部宿に入りました。
写真では明るく見えますが、かなり暗くなってきています。





場所は違うと思うのですが、
広重の「岡部宿」はこんな風景でしょうか。





陽が落ちてきました。
左の道路は国道一号線。
この道の先に藤枝宿があります。
夕暮れの岡部を見ながら、今回の歩き旅を終わります。





今回買ったお土産です。
小田原の梅干と静岡で買った名物いろいろ。
梅干とわさび漬けはご飯に欠かせないですね。



 おかげ様で4/28から本日まで無事に歩き続けることができました。
 途中、筋肉痛やマメに苦しんだこともありましたが、体調を崩すこともなく歩くことができました。
 今回初めて7日間連続で歩いたことで、自分の体にどのように疲労が溜まっていくか、それがウオークにどのような影響を及ぼすか等を知ることができ、良い勉強になりました。
 そして、もう一つ勉強になったことがコースの把握です。
 今回の歩き旅では本当によく道に迷いました。
 地図やガイドブックを携行し、ネットで下調べをしていたにもかかわらず、地図等には縮尺の関係で細かい道が記載されておらず、また旧東海道の標識がない道も多数あり、どこが旧東海道なのか、目標物が何かわからないまま勘で歩いた結果、誤った道を歩いていたことが何度もありました。
 とはいえ、非があるのは私です。もっともっと調べてから臨むべきでありました。
 道に迷ったときに頼りになるのは「人」です。
 旅の恥はかき捨て、袖すり合うも他生の縁ではありませんが、当地の郷土史を知っておられそうな年配の方にお尋ねすると、皆さん親切に教えてくださいました。
 また、先方からお声掛けしてくださった方、ガイドブックにも書かれていない歴史話を教えてくださった方もおられて、人の縁というものも捨てたものでないことを実感することができました。
 今回は、第一次の歩き旅ということで岡部宿まで参りましたが、次回の長期休暇には第二次歩き旅として、岡部宿から出発したいと思います。
 それまでにコース等の調査を進め、体力もつけておかなくては。
 皆様には最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。